
ほせ
@coffee_dog
2025年9月2日

世界99 上
村田沙耶香
読み終わった
自分で本を選ぶと好みのものに走ってしまうことが多くて(自分にドンピシャなものを見つけるのも醍醐味ではあるけれど…)新たな開拓を求めて友達に誕プレとしてどれでもいいから本を一冊欲しいとおねだりしてもらった本。いや〜作家さんの他の本を読んだことはあったので予想はしていたけど、いい意味で嫌悪感を掻き立てられた。何回吐き気がしたか…ベースは現代に似た世界。ところどころ見慣れないその世界の単語があってそれが何なのかは明確には説明されず、話の文脈から察していくのが面白かった。だけど何かしら現実の言葉で代入できそうなものが多くてゾッとした。でも、世界99はわかる気がした。感情的になっている横ですごく冷めた自分がいて、感情的であることが求められれば求められる場面であるほど乖離して行く自分がいる。あと1番共感したのは主人公の幼少期の人格を作る所。相手の望む人格に合わせちゃうのはあるなぁと思った。上巻の最後で主人公の人格が大きな変化を遂げて今後どんな展開が待っているのか全く想像がつかないので早く下巻読みたいなぁ。買うかぁ。新たな楽しみをくれてありがとう友よ!

