
@nk
@nk_250828-
2025年2月8日

となりの脳世界
村田沙耶香
かつて読んだ
読了@nk
その感性をそんなふうに書くのだから面白くないわけがない。ただ、ほんのり怖さすら感じてしまうことがあるのは、とうてい私など辿り着けない視点で語られているからだろう。
村田沙耶香は、耳で観たり本の熱を感じたり情報を食べたりするらしい。その日常の思考がそのまま彼女の小説世界へと繋がっているんだと思う。
ここまでくるともはやエッセイなんてジャンルは超越し、村田沙耶香という物語の暮らしを眺めているような感覚で読み終えた。けれどこの独特さだけでなく、強靭な語り掛けにも心打たれるのである。
芥川賞と黒ドレス、スリランカでの邂逅、かの小説に誘われた旅、そしてモーリス・ユトリロ。





