@nk "砂の女(新潮文庫)" 2025年1月30日

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2025年1月30日
砂の女(新潮文庫)
行方不明となった男の、砂と女にまつわる物語。 自由とは何なのかを改めて考えさせられた。外にあるようで内にこそあるのかもしれない、と。 ひたすら砂という色味わずかな世界のなかで、膨大で多彩な比喩に目を見張るばかり。これが安部公房なのか。  ─ 罰がなければ、逃げるたのしみもない ─ 最後の境地を見届けてこの冒頭の1文に立ち戻ったとき、ずっとジャリジャリとしていた読み心地に、かの装置で得た水のように透明な輝きが差し込んだ。
砂の女(新潮文庫)
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