
かおり
@6kaorin5
2025年9月3日

赤い月の香り
千早茜
読み終わった
読書日記
読書記録
@ 自宅
赤い口紅、赤い爪、赤い月。
赤。
赤、赤、赤。
母
と
血塗られた記憶
と。
どこかさみしい赤の 香りは 。
前作は 青と透明に彩られた香りだったが、今作は、赤。
そして、白。
香り、匂い、臭い。
時間を経て漂う人間臭さ。朔や満の記憶が人間臭さを連れて来るのか。
呼応し対比するいろいろな、さまざまな、色と香り。
一香との距離感はもどかしさを感じる部分もあるけれど、それが二人の、きっと。
きっと、執着。
「正しい執着」とは「赦し」 だと朔は言う。
「赦」の文字を眺めていたら、あぁ、そこには…赤が。



