赤い月の香り

66件の記録
- ココの本棚@cocobk2025年4月20日読み終わった2025.04.18読了🍷 前作よりも本作の方が言葉遣いや表現の幅広さ、 抽象的なようでスッと入ってくるような... 千早さんの作品はどれもくどくない、 あとに絡みつくような感覚に襲われます🥹 続編希望!!!
- オハナ@flower_books2025年3月31日読み終わった前作は「透明な夜」の名に相応しい、静かで揺らぎのない濃紺をイメージする話でしたが、今作は赤という刺激の強さが常にありざわざわと心を乱しながら読みました。騒めく度に朔さんのぶれのない口調と言葉に落ち着きを取り戻し、気づけば自身のために彼の香りを希求する満の気持ちに寄り添って読んでいました。 赤という色は、白とともに並べると情熱や元気、生命を感じさせるイメージを持つのに、黒と並べると血や傷、死を連想させる場合もある不思議な色です。話の節々に現れる「赤」がどのような意味を持つのか。それは朔さんのように香りで全てを理解することができない我々のために与えられるヒントだったんだろうと思います。 一香と兄、満と母、朔さんは家族と壁のある人たちと関わることで自身の過去を見つめ直しているのでしょうか。そんな中で「普通の親」をもつ新城と関わり続けることは不変的な彼の居場所なんだろうとも思いました。前作よりも少しだけ朔さんのことがわかった今作。今後も絶対また続いて欲しいと思います。 この空気感と澄みきった香りのする文章をこれからもあじわいたいです。
- オハナ@flower_books2025年3月22日読み始めた次はこちら。本屋さんで探しても見つからなかったのに図書館で出会えて感激した一冊。また朔さんに会えます。お名前から「月」は必ずテーマの一つにあるとは思っていたけれど、こうしてタイトルにもしていただくと期待値がかなり高まる。読むの楽しみです。
- ゐ@moon_i92025年3月11日読み終わった透明な夜の香りの続編。香り立つ文章にガラス玉を覗き込んでるようなすきとおったお話。登場人物たちの関係性が素敵。これ以上は(もしかしたらこの作品も)蛇足なのかもしれないと思いつつもまだこの登場人物たちの物語を見ていたいなぁ。
- 藤松@seu_ng162025年3月7日かつて読んだ前作にどハマりしたあとに読んだ続編 一香さんと朔さんの関係は、一言で表せられるものではなくそんな単純なものでもないと再認識できた本だった。 (前日譚ではあるが)続編が、連載されていて毎月それを楽しみに生きている。
- 猫@mao10122025年3月7日かつて読んだ続編。またこの世界観に触れられて嬉しい限り。屋敷で起こる様々な物語。庭園の描写を読んでいると、その時々の植物たちの匂いやかたちが本を通して伝わってくるよう。源さんも朝倉くんも、少しずつ前に進めているようで良かったし、朔と一香の関係も続いているようで(もどかしい関係性ではあるが)一読者として非常に嬉しかった。二人の微妙な関係性から出てくる繊細な美しさは己の語彙では語り尽くせない。