
りなっこ
@rinakko
2025年9月3日

をとめよ素晴らしき人生を得よ
瀬戸夏子
読み終わった
素晴らしい。「女人短歌」という歌誌のことは知っていたが、今まで研究が殆ど為されていないとあらためて知った。そも何故「女人短歌会」を発足させる必要があったのか。それは男性優位の歌壇では認められない女性歌人のため、その怒りと焦燥の故にだった。
彼女たちは其々に個性が強くて生き方もばらばらで、でも同志として繋がっていられたし、時には支え合いシスターフッドの歌も生まれた(胸熱…)。
一方で、片山廣子と芥川の件などはやるせない。男歌の「アララギ」に所属し続けた河野愛子についても、「女人短歌」からの影響も受けつつどんな思いでいたのだろうかと、その胸の内に思いをめぐらす。
付録のアンソロジーがとても嬉しくて、彼女たちひとりひとりの物語に歌が重なった。








