
きん
@paraboots
2025年9月3日

じぶん・この不思議な存在
鷲田清一
かつて読んだ
この本の中で恋愛について語られている部分があるが、ひとがある一連の過去がありいまがあると決定づけそこにアイデンティティを求めるのはそこに縛られる何かであり、時にひとはさらに窮屈に感じ逸脱したがる。そのことを恋愛を交えて語られていて、なるほどなと思った。恋愛することで他者の価値観に身を投じ、未知の自分に遭遇することが自身の呪縛から解放されることを意味していると。
このあたりは鈴木涼美さんは過去の動画で、新しい自分に出会えるからどんどん恋愛したいみたいなことを言ってたし、山本文緒さんは著書の中で、恋愛体質でないひとをモテない可哀想な人と思っていたが、恋愛しなくても安定して生きていける人で羨ましい、自分は恋愛体質で疲れるとしているが、鷲田先生のこの論からすると、山本文緒さんは新たな自分、新たな自分の人生の道を常に脇に用意できる人ということになり、人生の行き詰まりのようなものから脱却できるということになる。





