
閑
@himait0ma
2025年9月1日

国宝 下 花道篇
吉田修一
読み終わった
映画2回目鑑賞前に。映画で底知れなさを感じた俊介の過去がしっかりと描かれていて、しかも確実にそれが反映されている芝居だったことを思い返して天を仰いだ。あれはその喪失感だったのか──本編一気読みどころか、歌舞伎に詳しくなくてもどこにどのエッセンスがどう散りばめられているか理解が深まる解説まで面白くて文字通り最後の最後まで丸ごと全部を一気読み。今は映画原作としての楽しみ方ばかりだけれど、いつかは小説として自分の頭の中で自分から生まれる情景を楽しめるよう歌舞伎への知識を深めながら何度でも読みたい。…とはいえ奥深すぎてなかなか難しいと思うので、手始めに長編ドラマとして今回の映画で削ったところもまるっと、細かいところまで改めて原作通りに映像化もしてくれませんか?無理ですか?

