
翠
@mdr_33
2025年9月4日

獣の奏者 4完結編
上橋菜穂子
読み終わった
ついに完結編。
感動が散りばめられていて、本当にたくさん泣いた。
激しく泣くのではなく、心の内側から流れる涙。自分でコントロールできない心の部分が共鳴しているような感覚。
結末を読んで、そういえばこんな結末だったなと思い出した。
幼いながら、わたしはこの物語から何かを感じ取っていたのだなと。
小学生の頃に読んだ獣の奏者を、大学生の今、改めて読み返してみるという体験は、とても素晴らしいものになった。
初めて触れる物語のように新しい気持ちで読み進め、エリンの人生を辿っていると、時々、わたしの心の中の記憶の扉が開かれる感覚が現れる。その感覚がとても奇妙で、ワクワクした。
初めての読書体験。
こんな素敵な体験をさせてくれてありがとうと伝えたい。
2巻だけで終わらず、完結編まで書いてくれて、本当にありがとうございます。
ジェシの不安と、エリンとイアルがお互いを愛する気持ち。愛する人に2度と会えないかもしれないという、心の痛み。たくさん感情移入をした。わたしにもし子供ができたら、きっともっと多くのことを感じ取れるのだろう。
戦争は、悲惨だ。すごくシンプルなこと。
すごくシンプルなことなのに、どうして。
8月は忙しくて一冊も本を読めなかったけど、9月に入ってから本を読むことができてよかった。やっぱり物語はわたしの癒しだ。忙しくても、無理やり読書の時間を取るべきかもしれない。スマホばかり見てないで。
追記
初めて読んだ時、探究心が凄まじいエリンに憧れて、全ての物事に、なんで?どうして?と疑問を抱くようにしていたのを思い出した。

