はな "国境って何だろう? 14歳か..." 2025年9月4日

はな
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@hana-hitsuji05
2025年9月4日
国境って何だろう? 14歳からの「移民」「難民」入門
自分にとってはタイトルから裏切られる鮮やかな展開に度肝を抜かれた。 14歳が先にこの本読んでこの観点を手にしてしまったらすごいな。これ、大人がこのくらいの感覚で物事を考えられなくてはならないのでは…汗 上野千鶴子さんの東大入学式スピーチを思い出した。それは「頑張っても公正に報われない社会が待っていて、頑張ったら報われると思えることそのものが努力の成果ではなく、環境のおかげ。だから人より持っている者はそれを他者のために使いなさい」みたいな、煉獄さんのママの遺言みたいな内容だったと記憶している。 著者は東大卒で、努力型なのか才能型なのかはわからないけど、ええ感じに学問でも生活拠点でも自分の予想外の寄り道をしていることが鷹の視点で物事を語るに至ったのかな?なんて想像する。 自分の持つ知恵や知識、経験を出し惜しみせず与える人だな。 この人がこれまでに行った場所や人から何を得て何を学んだのかが感じられた。 ちょうど日中「ケアの物語」著者インタビューの動画を視聴していて「可謬主義」(かびゅうと読む)という言葉を初めて知り、自分の中ではリンクしてきた。 自分の目から見えていることはほんの、ほんの一部、一瞬にしかすぎない。 どうしてイスラムがテロや怖いイメージになったのか。 世界各国が拒否した難民を受け入れたのがどの国だったか、本当に何も知らんな私は。 途中「そこまでしなきゃならないんだろうか?この人少しだけ偏ってきた?」と思った瞬間があったけど、そのまま読み進めるとそれは壮大な伏線で最後の最後に回収してきた感凄かった。 生まれた時の環境や状況がたまたま恵まれていたことを当たり前の基準にして、人を見下したり努力が足りないと考えていたら少し立ち止まった方がいい。 いつ自分が弱者の側になり社会や制度に翻弄されることになるかは誰にもわからない。 その立場から自分だけは外れると思っていたら見えなくなることがある。 私みたいなスズメの視点読者に対して、こうも惜しみなく自分の見えたもの、見てきたものを差し出してくれているのに、この本を読むまでこんなに惜しみない人が存在したことすら知らんかったとは。 「14歳からの」でやさしそう「移民、難民」で今、知りたいことだ!というキーワードでたまたま手に取った本がこんな視点を自分に与えてくれるなんて。 こんな方法で私たちの考えや視野を広げて世界を救おうとしてる人がいると知ってすごく嬉しい。 缶コーヒーのCMみたい。 世界はみんなの仕事で出来てる。 願わくばより良い仕事をしたい。自分の知り得たことや人より出来ることで、世界平和に近づきたいと本当に思った。
yo_yohei
yo_yohei
@yo_yohei
読んでみたい! 電子書籍がなかったので、次回日本に帰ったときに購入します。 今住んでいるシンガポールは、低賃金で雇われている外国人労働者の犠牲によって成り立っている国で、私自身も外国人として生活していると、自国民でないことで受ける様々な不利益があるので、この本にとても興味があります。
はな
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@hana-hitsuji05
yoheiさん これ、しれっと新刊なのでまだKindleにないかもしれません。 私も図書館の新刊棚でササー!と取りました笑 個人的には、気になるキーワードで惹きつけておいてこっちの角度にまで連れて行くとは…て感じで読むの楽しかったですこの本! 自分の頭が硬くならないように、子どもに向けて書かれたものも侮りがたし! 大切なテーマであればあるほど、書き手や作り手の誠意、技量が感じられるというか。 難しいことをやさしく理解できるように、自分も小さな人たちに尋ねられたら一緒に考えていけるようにですね。 シンガポールも色々あるのですね… もっと世界について勉強しよう📚
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