
たな
@tana_o
2025年9月5日

死にがいを求めて生きているの
朝井リョウ
読み終わった
感想
読書日記
注目されたい、承認されたい、1番優れていなければ、周囲と自分は違うのだ、そうでなければ生きがいを感じられない…そんな生き方を見つめる一冊。
恥ずかしながら、私にもそんな感情があり、振り回されて自滅していた1人です。
注目されている人、承認されている人、優れていて、周囲から必要とされている人が、羨ましかった。そうでない私は何もない、空っぽの人間のように思えていて。
周囲から認められたくてとった行動は不自然で、ほしいものも得られず終わった。いつしか周囲から相手にもされなくなった。
自信がなく、卑屈になって、羨ましんだ人々を恨んだりもした。自分勝手で、恥ずかしい。
作中に、目的と手段が逆である、と言っているシーンがあります。
前述した、注目されたい、承認されたい、優れている…これらは、それ自体を欲しがるものではないと、今は思います。
自分がやり遂げたいと決めた事に向け、コツコツと積み重ねた先に、ふと気が付いたらそうなっているものであると、今は思います。
そうなる時期は、運であるとも言える。すぐ先の未来なのか、ずいぶん先の未来なのか、それは誰にも分からない。
対立を選ばず、自分を信じて、時に振り返りながら、コツコツと続けることが、大切なのだと思います。

