
@nk
@nk_250828-
2025年1月9日

エンド・オブ・ライフ
佐々涼子
かつて読んだ
読了@nk
いくつもの在宅(終末期)医療の現場が記され、それらを編んでゆように1人の看護師の人生が語られる。
舞台となる京都の渡辺西賀茂診療所の理念にあるのは、一般的に言われる医療の役割を越えたものであるらしい。
病だけでなく患者の人生にも寄り添った判断がくだされるたび、 読んでいて心穏やかなものではまったくなかった。
看取りの場面も多く、ただただ辛い。
けれど、“生きる” ということを考えさせる豊かさに溢れていた。
この文庫版は2024年春に刊行、そして著者の計報が同年秋。
佐々さんの言ったように、自分なりに誠実に生き、“死” というものを後回しに考えずにいたい。





