haruko
@harukoala
2025年8月31日

一銭五厘たちの横丁
児玉隆也,
桑原甲子雄
読み終わった
会ったこともない人、それも生きた時代の違う人の写真をこんなにもまじまじと見たのは初めて。そして、そこに写る人たの眼差しの先にあるのはそこには写っていない戦地に行ったであろう夫や父や息子。一度たりともこの本の中ではその男たちは写されていない。だけど何故だろう、読むと彼らが見えてくる。これがルポルタージュの名著。納得。というかんじ。
ひどく、重い。
で結ばれるが、この本が出されてから50年、そして戦後80年の今、その重いがもっと重くなってはいないかと問われているような気がする。二度とこのような写真が撮られる日が来ないことを願う。

