
あまみ
@amami_books
2025年9月5日

西瓜糖の日々
リチャード・ブローティガン,
R・ブローティガン,
藤本和子
読み終わった
ファン・ルルフォの『ペドロ・パラモ』を読んだ時に感じた、カラカラに乾いた砂を手で掬い上げるようなまるで温度のない語りだった。
西瓜ばっかり出てくるのに瑞々しさがない。
喉が渇く。
とても良い意味で。
だから読み続けてしまう。
理想郷めいたものに反発する心の方に、むしろ体温がのっていてこっちが人間らしいなと。
で、結局アイデスって何だろう。
幻想的な太陽は上るけれど、道端の花はどれも美しいけれど…
何のためにこの世界では生きていて、何のためだったら死ぬことができるのだろう。

