西瓜糖の日々

49件の記録
- あまみ@amami_books2025年9月5日読み終わったファン・ルルフォの『ペドロ・パラモ』を読んだ時に感じた、カラカラに乾いた砂を手で掬い上げるようなまるで温度のない語りだった。 西瓜ばっかり出てくるのに瑞々しさがない。 喉が渇く。 とても良い意味で。 だから読み続けてしまう。 理想郷めいたものに反発する心の方に、むしろ体温がのっていてこっちが人間らしいなと。 で、結局アイデスって何だろう。 幻想的な太陽は上るけれど、道端の花はどれも美しいけれど… 何のためにこの世界では生きていて、何のためだったら死ぬことができるのだろう。
- サヤ@sayaemon2025年5月29日読み終わった西瓜糖、アイデス(iDEATH)、忘れられた世界、鱒の養殖場、歌う虎、川に沈む棺… 魅力的で妖しい言葉の数々が、穏やかで閉じた世界を描き出す幻想小説。 物語をあるがままに受け取ることが得意な人、物語の筋書きより手ざわりを愛しむ人には、たまらない一冊だと思う。
- ぬ井(3匹のペンギン文庫)@omomochiroom2025年5月4日読み終わった見たことのない世界の静謐で謎めいた物語を読みたくて手に取った結果、今の気分にぴったりでした。何百もの川、鱒、彫像、光る墓。やさしくて透明感に満ち、つねに死の気配が漂う世界が心地よくて、ずっと読んでいられる。
- Rika@ri_books_2025年3月30日買った木之本一箱古本市にて購入 いつどのタイミングで出合えるか予測できないのが古本の好きなところ。「今しかない!」って気持ちに駆られてつい買っちゃう。家帰ってから表紙カバーにグラシン紙をかける作業も本当に楽しい。
- おこめ@ocome_squash2025年3月6日読み終わった何も起こらない系のワールドだと思って読み始めたらめちゃくちゃ静かにずっとコトは起こっているのにひとのあり方は変わらず、でも恋心とかはうつろい、不思議だった。