

あまみ
@amami_books
読めば読むほど「読む」という行為だけが残り、行為者である私が失われていく
- 2025年9月10日世界は一冊の本長田弘読み終わった文字でない本をいつも、いくらでも読むことができるし、誰かと共有することもできる。 空という本も風という本も、私を拒まない。 所有できない代わりに常に真実だけを語ってくれる。 「この世を生きぬいたことにより 誇りをもって死んでゆけないようなら、 世界とは、いったい何だろうか?」 この問いを与えてもらえて嬉しい。
- 2025年9月8日悲しみの秘義若松英輔読み終わった悲しみの渦中にいる時に読んでも響かなかったかもしれない。 喪失から時が経ちようやく言葉を吸収することができた。 今このタイミングで読んだからこそ、自分の中に言葉を生み出すきっかけが与えられたと受け止めることができる。 「人生の意味は、生きてみなくては分からない」 誰かの死に触れるたび意味について問いが浮かび上がる。 その答えを死ぬまで探し続けたい。
- 2025年9月5日西瓜糖の日々リチャード・ブローティガン,R・ブローティガン,藤本和子読み終わったファン・ルルフォの『ペドロ・パラモ』を読んだ時に感じた、カラカラに乾いた砂を手で掬い上げるようなまるで温度のない語りだった。 西瓜ばっかり出てくるのに瑞々しさがない。 喉が渇く。 とても良い意味で。 だから読み続けてしまう。 理想郷めいたものに反発する心の方に、むしろ体温がのっていてこっちが人間らしいなと。 で、結局アイデスって何だろう。 幻想的な太陽は上るけれど、道端の花はどれも美しいけれど… 何のためにこの世界では生きていて、何のためだったら死ぬことができるのだろう。
- 2025年9月3日ぼくの死体をよろしくたのむ川上弘美読み終わった解説にもあるように、生と死、現実と非現実の間を軽々と飛び越えていく物語たちだった。 死者も生きているような息遣いで話すし、生者はあの世とこの世の区別もつかないまま行進していく。 そこに置かれた小道具や舞台装置も強い輝きを放っていた。 わたしもわたしの死体をよろしくしてくれそうな人を探さなくては…。
- 2025年9月1日
- 2025年9月1日神様 (中公文庫)川上弘美読み終わったくまから便りをもらってみたいな。 故郷はどんなところだろう。 くまの神様は人間にもお恵みをくださるのかな。 コスミスミコのベタベタした喋り方が気に障らないのは、多分生きていないからかもしれない。 一緒に住んでお酒を酌み交わしながら、人生〜って笑って暮らしてみたい。
- 2025年9月1日プレーンソング保坂和志気になる
- 2025年8月30日
- 2025年8月29日このあたりの人たち川上弘美読み終わった時間の流れ方が本当に伸縮自在。 かなえちゃんがフランスに行っている間に「このあたり」の治安が悪化し地下生活を余儀なくされ、全て元通りになった後に鳩であった頃の後遺症に少し悩まされている、のでしょうか。 解説を読み、なるほどと。 とはいえもう一度は読まないので、やっぱり最初の感覚、印象のままこの本を終えようと思う。 不思議だったな、そこに寛ごう。
- 2025年8月28日私のいた場所リュドミラ・ペトルシェフスカヤ気になる
- 2025年8月28日世界の適切な保存永井玲衣読み終わったこの本を読んでいた時に乗っていたバスの眠くなるほどのやさしい揺れ、ヒグラシの鳴く声、甘い果物のような香り、夕日がページを照らす光、二度とないこの瞬間たちを適切に保存する方法が知りたい。
- 2025年8月25日きれいなシワの作り方 淑女の思春期病村田沙耶香読み終わった「大人の思春期病」に正しく罹り、病に丁寧におかされながら、私だけのシワを作り込んでいく。シワは身体に、服に、脳に、人間関係に。あらゆるシワが私をきれいに見せてくれるだろう。
- 2025年8月24日
- 2025年8月21日
- 2025年8月21日
- 2025年8月19日大きな鳥にさらわれないよう川上弘美読み終わった最後まで読めばもう一度最初から読みたくなる。 あたしのかみさま。 かみさまはどうして人間を作りたもうたのかしら。 人間である限り問い続けることになる。 あたしが終わってもその問いは受け継がれていくだろう。
- 2025年8月10日
- 2025年8月8日
- 2025年8月7日
- 2025年8月6日
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