
Lusna
@Estrella
2025年9月6日

体の贈り物
レベッカ・ブラウン,
柴田元幸
読み終わった
ホームケア・ワーカーの「私」と、まだエイズが死の病で多くの偏見があった頃、ケアを受けて生きていた人々の物語。
コニーとマーガレットが素敵だった。
コニーが「エイズで自分が死ぬのは家族も心の準備ができてよい」と言うのは、癌で亡くなった樹木希林さんと同じこと言ってた。
「何かあるたびに、一歩ずつ進んでいく」
「新しいことがあるたび、何かをなくしちゃうみたいでさ」
「誰か知り合いが病気だと知るのは、病気だから知り合った人の場合とは違う。誰か、思ってもいなかった人が、まさかあの人がと信じていたような人がそうだと知るのは、たぶんそうなると思っていた人の場合とは違う。そんな違いがあるべきではない。でもあるのだ。かかった人はみな、かつてはかかっていなかったのであり、かかった人はみな、ひとつの喪失なのに。」
「誰かに腹を立てたままとか、誤解を抱えたままとかで死んでいくのって嫌よね。生き残った人は後ろめたい想いをさせられるし、そうなると死んだ人を思って悲しむのは難しいもの。悲しみって必要なのよ。悼むっていうことができなくちゃいけないのよ」









