
くりこ
@kurikomone
2025年9月6日

能力主義をケアでほぐす
竹端寛
まだ読んでる
p.127
「子供を中心にする視点」
障害者雇用や、特別支援学校は、「「普通」という権力的、暴力的に設定された軸からずれていることを否定的なニュアンスで意識化させ、期待されている軸に乗ろうとするメンタリティの形成が目指されている」と竹端さんは指摘している。
私は線維筋痛症という全身疼痛の病を抱えているため一般就労ができずb型事業所に行っているのだが、b型事業所を卒業したらa型事業所、次は障害者雇用、最後は一般就労と言うレールにひどく違和感を持っているので、この部分は大変重要な指摘だと感じた。
そもそも、線維筋痛症は「制度の谷間」の病と言われ、いくら働けなくとも障害者手帳や難病手帳がもらえない(まれに、寝たきりや車椅子まで進行した場合は手帳をもらえるケースがあるそうだが)。このような社会的ネグレクトにあっているにもかかわらず、健常者/男性が一番有利に作られている就労を目指して同化させられることは、問題を個人の責任に矮小化し、構造に目を向けなくさせられていると感じる。


