
socotsu
@shelf_soya
2025年9月6日

あやとりの記
石牟礼道子
まだ読んでる
"仁たちがついてきて、加勢してくれたお蔭で、今日は目だまの松ちゃんの、軽うござした」
ヒロム兄やんはあの片っほうだけあいている大きな目を、にこにこさせて子どもらを見ました。
仁たち、などといわれて、子どもらははにかんでしまうのです。それは大人同士が相手を尊敬して使うときの言葉でしたから。それに、加勢してくれたといわれても、ただついてゆきたい気持だけで、来たばかりでしたから。
あの重そうなのぼり旗が、お蔭で軽かったといわれると、なんの働きもしないのに褒められたみたいで、にわかに頬に血が上がり、身の置きどころがない気持になるのでした。"
p.253
ヒロム兄やん……!とハンカチを引き絞りながら(イメージ)読む

