
たにこ
@chico75_11427
2025年9月6日

幸せについて
谷川俊太郎
読み終わった
谷川俊太郎さんらしいやわらかい言葉の数々でスーッと体の中に溶け込んだ感じがした。
後書の最後の言葉「幸せについて語る言葉は掃いて捨てる程ありますが、どれも明快なものではありません。幸せという美しい蝶は、ピンでとめて標本にすることが出来ないもののようです」
長年いろいろな言葉を紡いできた谷川さんですら、幸せを語るのは難しいんだなぁと思った。でも幸せについていくつも違う形で言葉にしている作風がとても心地よかった。


たにこ
@chico75_11427
私がいいなと思った言葉たち(引用)
幸せの継続は生きる力をもたらすから、日々の暮らしを無理なく快適にするのも基本的に大事だと僕は思う。
幸せが毎日の低音部を担っていて、幸せだっていうことにも気づかないくらいの、BGMみたいな幸せが、1番確実な幸せなのかもしれない。
幸せはささやかでいい、ささやかがいい、不幸はいつだってささやかじゃすまないんだから。
幸せが儚いとしたら、不幸せだって儚いのさ。
目の前にいなくても、その人がいると思うだけで幸せになれる、そんな「その人」がいるのは幸せだ。
今日も曇り空、自分も鬱っぽい、でも色んな形の雲のさまざまなグレイの階調を見ていたら、空は晴れないのに気持ちは晴れた。
幸せというコトバが、いたるところで一人歩きしているのを見るのは幸せじゃない、不幸に負けそうな幸せが無理し頑張っている、ような気がするから。