くろまんじゅう "橘外男日本怪談集 蒲団" 2025年9月6日

橘外男日本怪談集 蒲団
ストレートな怖さ、怨霊という怖さの話よりも、死者の悲哀や愛を感じる話がとても怖かった。よく小説で慄然とする、総毛立つという表現があるが、それが良く当てはまったのが、棺前結婚だった。 終盤に登場人物がある事を決意するのだが、そこがも最も恐ろしい。そこから全く怪異は起こらないにも関わらずである。 情念にスポットが当てられるジャパニーズホラーの真髄を見たような気がする。
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