
Miyoshi
@miyoshi
2025年8月31日

夜明けまでに誰かが
ホリー・ジャクソン,
服部京子
読み終わった
オリヴァーに一発喰らわせてやりたいと思いながら読んだ。上司に似ていると思ったし、「現代の嫌なやつ」の煮凝りみたいな言動をするので、「身近なあいつに似てる」と思いながら読み進めた人は少なくないだろうと思う。
昔読んだ本に以下のような記述があって、作者のホリー・ジャクソンはこの「バランスシート」が抜群に優れている。
“僕達は各自持っている『良いことや悪いことをするとそれに応じた報いがある』というバランスシートに外れたものを見たり聞いたりすると癒しく反発します。そして、作者は自分の整ってきたパランスシートによって物語の展用を決めていくわけです。(中略)
そして、それを多くの人が支持すれば、つまりその人の輪理バランスが現実的に説得力があればそれは読み手の真剣な関心を引き、「面白い」と思えるものになるのだと思います。”
今回も主人公はすべてを失ったはずなのに、どんな形であれ前に進むというラストには希望があった。


