

Miyoshi
@miyoshi
読んだ本すぐ忘れるから
- 2026年8月2日
ファイア・ドーム(上)辻村深月読み終わった悪はいつもわかりやすい形をしているとは限らない。 この人間がこの罪を犯したと明らかならそれを裁けばいい。 でも人は真実を語るとは限らない。 隠す。嘘をつく。虚栄を張る。切り札にする。 そういう、捉えどころのない犯罪者に関わってしまったら、人はどうなるのか。 みんなが事件に縛られている。 25年前に起きた誘拐事件の心無いデマに傷つけられた遺族、まだ何かあると今も調査を続けるベテラン記者、とつぜん姿を消した遺族のひとりである小学生、その光汰朗くんの行方不明後に噛み合わなくなった透真と美冬の関係、社会部を希望していた透真の記者としての立ち位置、何かありそうな星森コーチ、有事に足を引っ張る昨日までは信頼していた鍼灸師や上司、そして犯人。 唯一何にも縛られず、L県という地方都市に新しくやってきた美冬が、ここで起きたかつての事件、そして現在進行形で起きる複数の出来事に絡め取られそうになりながらも抗っていく。 作者はいつも「悪はいる」という前提で小説を書いてくれるからありがたい。昨今、悪役にもそれなりの事情があり、絶対的な悪を創作物の中で見ることは昔より少ない気がする。でも、悪はいる。どうしようもない人間というものは存在する。『凍りのくじら』もそうだった。作者はそこから逃げない。私はその姿勢に共感した。 - 2026年7月27日
天国旅行三浦しをん気になる - 2026年7月27日
萌える日本文学堀越英美気になる - 2026年7月22日
懲役人の告発椎名麟三気になる - 2026年7月22日
貴族の階段武田泰淳気になる - 2026年6月28日
母青木さやか気になる - 2026年6月28日
マラケシュ心中中山可穂気になる - 2026年6月25日
9人はなぜ殺されるピーター・スワンソン,務台夏子読み終わったピータースワンソンはどれも面白く読んでいるけれど、ここまで多視点の群像劇は初めて。今回も良かった。 「そして誰もいなくなった」の再解釈として読んだときに、孤島ではなく街中でも(逃げられない、という意での)クローズドサークルは成立する、というのがアメリカの作者っぽいなと思った。 復讐劇としては、罪のある親の子どもを殺しても当の親が泣き崩れるようなシーンはなく、復讐効いてなくね?と納得感が持てなかったが、おそらく犯人にとっては娘が死んだことを受け入れられず、何か理由を探したときに思い当たったのが「自分を含む海賊結社の罪」で、その方程式を同じ罪を持つ人間に当てはめていっただけなのかな。 いずれにせよその親から産まれた子どもたちにとってはとばっちりすぎる話なので、最後は嬉しかった。
- 2026年6月9日
そして発火する惑星(上)日々の杏気になる - 2026年6月9日
HEARTSTOPPER ハートストッパー1アリス・オズマン,牧野琴子気になる - 2026年6月9日
アンダーカレント豊田徹也気になる - 2026年6月8日
眼下は昏い京王線です芦花公園読み終わった沿線ホラー。都民として面白く読んだ。シマくんにいいところがなさすぎて、琴葉の恋愛感情にまったく共感できず、これは絶対シマくんが幽霊で取り憑かれてるだけでしょ、と読んでいたが見当違いもいいところだった。 ただ、この著者の他の作品もそうだったのだが、怪異に取り憑かれたときの表現として、支離滅裂な会話や思考など、あきらかに統合失調症の症状を模しているところがあり気になった。 なんでもいいはずだ。声帯には不可能なほど高い声が出るとか、のっぺらぼうになるとか、その人の周りだけ温度が上がるとか、色が無くなるとか、なんでも。あらゆる表現の可能性の中から怪異のスイッチとしてそれを選ぶセンスに、個人的には共感できなかった。エンタメとして特に疑問を覚えず流して読んでたら、そういうセンスっていつか感染るから。 - 2026年6月1日
ラブセメタリー木原音瀬気になる - 2026年5月31日
ほねがらみ芦花公園読み終わったずずずずず 安全な傍観者だったはずの主人公が、怪異に巻き込まれて呪われ自分が拡散する側になり、今読んでる本がその拡散ツールですというオチにここ最近3連続であたり、読むタイミングが悪かった。カクヨム出身ということでこの小説あたりが最初なんだろうか。 急に二人称になる怖さというか、自分自身が小説に参加させられるからギョッとするよね。 - 2026年5月31日
すばらしい新世界オルダス・レナード・ハクスリ,黒原敏行気になる - 2026年5月24日
神様なんか信じない僕らのエデン(上)一ノ瀬ゆま気になる - 2026年5月19日
脚のない鳥カン・ソッキョン(姜石景),松渕優子気になる - 2026年5月16日
赤く染まる木々パーシヴァル・エヴェレット,上野元美読み終わった - 2026年5月8日
感情教育中山可穂気になる - 2026年4月29日
マジック・フォー・ビギナーズケリー・リンク,柴田元幸気になる
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