

Miyoshi
@miyoshi
- 2026年1月10日
独り居の日記 新装版メイ・サートン,武田尚子気になる - 2026年1月2日
逃亡くそたわけ (講談社文庫)絲山秋子読み終わった今年最初の読了。雪の降る宿で借りて読んだ。 ——- 「殺さないとだめだ」 Bが言った。 「でも、あいつが死んだら俺達はどうなるんだろう」 Cが言った。スーツを着た気の弱そうなおじさんだ。 あいつというのはあたしのことだ。あたしを殺す相談をしているのだ。 ——- 精神病院に入院している「あたし」はテトロピンという薬で自分がおかしくなることに耐えきれず、「なごやん」を巻き込み逃亡する。 博多で生まれ博多を愛する「あたし」、名古屋ルーツなのに名古屋を憎む「なごやん」。方言がたくさん出てきて楽しい。 ——- 「そいぎんたは名古屋弁でなんて言うと?」 そいぎんたは佐賀の言葉やからあたしだって普通は使わない。 「そいぎんたが判らないよ。それに俺は方言は絶対に喋らない」 「嘘みゃー」 「みゃーとか言わないよ、まじでさ」 ——- 博多から始まり、大分の別府温泉、熊本の阿蘇山、宮崎県の国道、鹿児島の知林ヶ島、と南下していく。 なごやんが羽振りよくなった場面は、もしやもう終わってしまってもいいと思っているのかとヒヤヒヤしながら読んだ。 逃亡劇が終わってもおそらく何も解決しないし、状況もよくならないし、この二人がこの先一緒にいることはないのだろうけれど、終盤は読んでいて私も「ゆたーっと」した。
- 2025年12月19日
トピーカ・スクールベン・ラーナー,川野太郎気になる - 2025年12月14日
煙たい話(1)林史也気になる - 2025年12月12日
十二月だけのゴーストB・Kボリソン,B・K・ボリソン,吉井麗奈気になる - 2025年12月12日
タタール人の砂漠ブッツァーティ,ディーノ・ブッツァーティ,脇功気になる - 2025年11月30日
BOXBOXBOXBOX坂本湾気になる - 2025年11月23日
アメリカーナチママンダ・ンゴズィ・アディーチェ気になる - 2025年11月23日
巡礼者たち (新潮文庫 キ 12-1)エリザベス・ギルバート気になる - 2025年11月23日
- 2025年11月23日
シオニズム鶴見太郎気になる - 2025年11月23日
友達だった人絹田みや気になる - 2025年11月17日
さよならジャバウォック伊坂幸太郎読み終わったこの疾走感を浴びて、伊坂幸太郎の小説ってこうだった、と久しぶりに思い出した。おしゃれな会話の調子はよく言えば味がある、悪く言えばみんな同じ人物が話してるみたい。 主人公の一人称視点なので、わからないまま話が進むことへのストレスはそれなりにあった。 たたみかけるようなネタ明かしと最後の大円団は、作者が伊坂幸太郎という時点で担保されていた。 「夫は死んだ。死んでいる。私が殺したのだ。」この売り文句は、キャッチコピーとしては良く機能しているとは思うが、この小説の魅力は別のところにあると思った。
- 2025年11月14日
現代美術史山本浩貴気になる - 2025年11月7日
10月1日では遅すぎる (ハヤカワ文庫 SF 194)フレッド・ホイル気になる - 2025年10月9日
朝のピアノ 或る美学者の『愛と生の日記』キム・ジニョン,小笠原藤子気になる - 2025年10月8日
海猫宿舎長野まゆみ気になる - 2025年10月8日
みずうみ川端康成気になる - 2025年10月8日
九年目の魔法【新装版】ダイアナ・ウィン・ジョーンズ,浅羽莢子気になる - 2025年10月5日
カフネ阿部暁子読み終わったこれは希望の話でもあり絶望の話でもある。 構成としては、主人公である野宮薫子の弟・春彦が急死し、終盤にその謎が明かされるという点ではミステリーの形をしており、弟の元婚約者・小野寺せつなとの交流や家事代行サービス・カフネでの活動、離婚した元夫との関係性には依存症、ネグレクト、不妊治療などの社会問題が散りばめられている。 三人称だが薫子の視点で話が進むので、終盤は薫子からせつなへの執着が大きすぎるように感じられ、せつなの気持ちを無視して薫子が独走しているようにも読めてしまった。 良き弟がいて、理解のある夫がいて、地に足のついた職場に勤めていて。弟は家族想いで、ちょっと生意気な婚約者がいて。小野寺せつなは若くて、子供も産める健康な身体を持っていて。その認識はすべて誤っていたことを知ってもなお、野宮薫子が他者に向かって手を伸ばし続けることは希望だし、その原動力がもう叶わない自分の子供への愛情だというところは、結局はその呪いからは解き放たれることはないという絶望のように感じた。
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