
白湯
@umorinosayu
2025年9月6日

蝶 (文春文庫)
皆川博子
読み終わった
読んでいるあいだ薄暗い日本家屋に佇んでいるようなイメージが絶えず頭に浮かんでいた。
戦後に生きる人々の生き様であったり、著者の耽美な作品世界が印象深かった。
この本の感想はどれだけ言葉を尽くしても言い表せず、この作品を前にすると自らの表現力の稚拙さにもどかしさを覚える。私が知る中で最も言葉を自在に操り、世界を創りあげている作品であり作家だと感じた。まだこの作家の作品はこれしか読み終えてないが、この作品に何の前情報もなく出会えたことは幸福だと思う。



