蝶
皆川博子
文藝春秋
2008年12月4日
9件の記録
  • 白湯
    白湯
    @umorinosayu
    2025年9月6日
    読んでいるあいだ薄暗い日本家屋に佇んでいるようなイメージが絶えず頭に浮かんでいた。 戦後に生きる人々の生き様であったり、著者の耽美な作品世界が印象深かった。 この本の感想はどれだけ言葉を尽くしても言い表せず、この作品を前にすると自らの表現力の稚拙さにもどかしさを覚える。私が知る中で最も言葉を自在に操り、世界を創りあげている作品であり作家だと感じた。まだこの作家の作品はこれしか読み終えてないが、この作品に何の前情報もなく出会えたことは幸福だと思う。
  • 結城
    結城
    @aori
    2025年8月24日
    どの短編もとても良かった。 「想ひ出すなよ」は「似たような話読んだことあるな…」からじわじわと「そっくりすぎない?!」「いや、これ読んだ読んだ!」までの経過を辿りつつ読み終わった。 でも皆川博子の短編集は初めて読むし…とよくよく考えたら、高原英理 編著『ガール・イン・ザ・ダーク 少女のためのゴシック文学館』にたどり着いた。 このアンソロジー好きだったな。
  • 白湯
    白湯
    @umorinosayu
    2025年8月24日
    最初の話を読み終えた。 とんでもないものを読んでる気がする。
  • のる
    @marienoelle
    2025年8月19日
    一番好き
  • 春の-yoc
    春の-yoc
    @yoc8383-book
    2025年4月13日
  • 👻
    👻
    @pp_
    1900年1月1日
  • 徒然
    徒然
    @La_Souffrance
    1900年1月1日
    戦争前後を舞台にした短編集。仄暗い現実の息遣いが聞こえる中、幻想的な情景が描き出される。思わず感嘆のため息がもれるような、惚れ惚れとする文章だった。 "二階にあがってはならぬと祖母に止められていた。階段が急で危ないからというのが理由であったが、たとえ禁止されずとも、のぼる勇気は、幼いわたしには、なかった。 上り口から見上げると、竪穴のような階段は、見果てぬ高みにいくほど闇の濃さを増し、はては暗黒に溶け入り、なにやら湿っぽく恐ろしげで、それでも怖いものほど覗き見たくもあり、下の段に両手をつき、前足を胸の前にそろえた狛犬みたいな恰好で、首をおそるおそるのばすと、闇がぞわぞわと蠢きながら、黒い霧のように階段を流れ下りてくるので、あわてて縁側で縫い物をしている祖母のそばに這いずって逃げた。"
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