
結城
@aori
2025年9月7日

世界終末戦争
マリオ・バルガス=リョサ,
Mario Vargas Llosa,
旦敬介
読んでる
社会のヒエラルキーというか権力構造から外れた存在たちが集まって社会が生まれそこに権力構造が生まれてるのも、信仰によって改心した元カンガセイロたちがカンガセイロ時代に培ったものを戦場で生かして英雄とされているのも皮肉だなあ。
アントニオ・ヴィラノヴァは戦争に導いたコンセリェイロの教義への怒りを明確に感じてるしねえ…。
ジョアン・アバージも改心して血の匂いを嗅がずに済むと思っていたのにそれまで以上のひどい戦いにまきこまれている、と述懐してるし。
そしてカヌードスの権力構造からも外れているのがジュレーマ、「小人」、「近眼(記者と書かれることも無くなった…)」で、ジュレーマだけ名前が与えられているのはカヌードスでも元の社会にでも望めば戻れる存在だからなのか。
男に求められて結婚したりというルートで。
男どもに振り回されていまに至るジュレーマの描かれ方を考えればそんなルートが幸福であるはずもないんだけども。
