
よろこびイサンディ
@yorocobi_isandy
2025年9月7日

フランクフルト学派
細見和之
読み終わった
著者が兼業的詩人であり、腐心した結果、「です、ます」調にしたとあって、かなり読みやすく理解し易い文章だったと思う。
そもそも、ホネット著『承認をめぐる闘争』(法政大学出版局刊)の前段として読み進めていたが、フランクフルト学派についての理解を進めるうち、ホルクハイマー/アドルノ著『啓蒙の弁証法』(岩波文庫)やハーバーマス著『コミュニケイション的行為の理論』(未來社刊)を読む必要のあることが分かった。
恥ずかしながら、手当たり次第に読んで来た半生だった。
故に思想史的な流れを逸した、それはつまり雑学的な知識を仕入れる行為に堕した読書だったように思う。
記憶への定着が乏しいのは、凡そこの連綿とした流れを概観する視座を体得していなかったからに違いない。
内容について、記せば、詩人の仕事を僕の駄文でけがすようにも思えるからしないことにする。
読者諸賢が興味をお持ちであれば、是非、一読を勧める。
今後、この手の読書を積み上げるにあたり、新しい感覚を得ることができたことは、得難い収穫だった。
