
はぐらうり
@hagurauri-books
2025年9月7日

受け手のいない祈り
朝比奈秋
読み終わった
長時間の連続勤務による極度の疲労で、死と狂気が常に隣り合わせの日々。我々の命だけは見捨てられるのか――
朝比奈秋さんは、数多くいる医師作家がこれまで描かなかったような医療現場や、医師の内面を小説にする人。いままでは概念的なものも多かった気がするけれど、本作はだいぶリアリスティックなのだと思う。
医者の不養生とはよくいったもので、という落語のような枕詞も、この小説を読むと趣きが違ってくる。これまでかかってきたお医者さんに感謝ですね。


