
せい
@seituka
2025年9月7日

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
フィリップ・キンドレッド・ディック,
フィリップ・K・ディック,
土井宏明,
浅倉久志
読み終わった
よく聞くけど、実際読んだことがなかったので読んでみた。
第三次世界大戦後の割と荒廃した世界観で、生きている動物が貴重とされている状況。
そんな生きている動物を飼うことが1種のステータスになっている時代に電気羊(羊そっくりに作られた機械の羊)を飼っている男が主人公。
主人公はアンドロイドハンターなことをしており、人間のふりをして世に紛れ込んでいるアンドロイドを性格診断テスト的(感情の振れ幅をみる)なことを実施して見つけ出して、破壊し、賞金を稼いで生きている。
そんな中で、主人公が人間とアンドロイドの境目は何なのかに苦悩する物語って感じ。
アンドロイドが感情を知る物語の源流となっているのかなと思った。
主人公が人間とアンドロイドにも似たような感情があるなら、違いはなんだと苦悩しているが、結局、如何にもアンドロイドな考え方を披露されたことに対して嫌悪感を持って、別物であると理解しつつも、結局は割り切れないというのが、人間らしいんだなと思った。
割り切れない事柄を抱えつつも、日々を過ごしていけるのが人間で、全てイチゼロで考えられるのがアンドロイドなのかもしれない。

