
海老名絢
@ebina_aya
2025年9月7日

台湾漫遊鉄道のふたり
三浦裕子,
楊双子
読み終わった
@ 自宅
植民地支配側/被支配側と立場が異なる中で、千鶴子と千鶴が迎えたラストは切なくもほんのりとした暖かさを感じた。「あとがき」で、再会は叶わなくともお互いへの感情を持ち続けていたと感じる。時代が違えば、千鶴子と千鶴はふたりで幸せに生きたのかもしれない。
歴史と向き合うこと。対等な友情、対等な関係性とは何か? 他文化へ敬意を持って接するにはどうしたらよいか? 舞台は日本の植民地時代の台湾だけど、現代にも繋がるテーマが軽やかな文体や美味しそうな料理、楽しげな鉄道旅の描写にはっきりと現れている。



