虫の息太郎 "高熱隧道" 2025年3月7日

高熱隧道
高熱隧道
吉村昭
父親におすすめされて何年か前に買って読んだ本。「あとがき解説詐欺本の筆頭!」というレッテルを貼りたくなる読後感になっちゃった記憶がめっちゃ強い。当たり前だけど筆者の文章力というか物語自体は普通にすごい。 ただ解説に「自然の脅威がすごくて〜立ち向かう人間もすごい〜」みたいなことが書いてあった(はず)でびっくりした。どう考えても地位あるアホな人間が情熱とかいうコンコルド効果による錯覚と完成後の利益に目が眩んで大量殺人を実行した話だろうが〜! 怖いのは自然ではなく、ゼロ災できる技術力もないまま人海戦術で乗り越えようとした人間たちです。おわり
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