高熱隧道

高熱隧道
高熱隧道
吉村昭
新潮社
2010年7月1日
8件の記録
  • 黒部第三発電所の建設に伴う隧道(トンネル)工事の記録文学。建設当時は日中戦争から第二次世界大戦へと突き進んでおり、阪神地区の軍需利用のためにもトンネル貫通は国策であったと思う。 人を寄せ付けない黒部峡谷の厳しい自然との戦い、最高温度166度の高熱岩盤との戦い、工事監督者と労働者との戦いなど読者のすぐそばで人夫の息遣いや発破の爆発音などが聞こえてくるような臨場感がある。余談だが、先日入ったサウナは85度。ただ座っているだけで5分と持たなかった。この倍の温度で隧道工事に当たった人夫たちは筆舌に尽くし難い環境下だっただろう。私たちは多くの犠牲者、人夫たちの尽力の元、今の豊かな暮らしがあることを忘れてはいけない。
  • RRR
    RRR
    @rie19890815
    2025年7月18日
    下ノ廊下を歩く前に予備知識として。いやぁ。言葉にならないことばかり。
  • Katie
    Katie
    @k13_j4n9
    2025年3月11日
  • 花信
    花信
    @flowerkite52
    2025年3月9日
    黒部ダムでもこれは第三ダムの話。とにかく「どうして『ヨシ!』と思ったんですか?」のオンパレード。科学者の見識はことごとく外れ、自然の猛威は人命を簡単に奪う。それでも工事は辞められない。
  • 父親におすすめされて何年か前に買って読んだ本。「あとがき解説詐欺本の筆頭!」というレッテルを貼りたくなる読後感になっちゃった記憶がめっちゃ強い。当たり前だけど筆者の文章力というか物語自体は普通にすごい。 ただ解説に「自然の脅威がすごくて〜立ち向かう人間もすごい〜」みたいなことが書いてあった(はず)でびっくりした。どう考えても地位あるアホな人間が情熱とかいうコンコルド効果による錯覚と完成後の利益に目が眩んで大量殺人を実行した話だろうが〜! 怖いのは自然ではなく、ゼロ災できる技術力もないまま人海戦術で乗り越えようとした人間たちです。おわり
  • ヨシコ
    ヨシコ
    @ysk445
    2025年3月6日
    序盤で何回も事故が起き、死者がめちゃくちゃ出るし、雪崩で飯場の建物が吹き飛ばされたりするしでかなりヘビーな黒部第三ダム建設がベースになった小説。 今なら完全にアウトな工法でどうにかやってる勢いと熱量がすごい。
  • 翁丸
    翁丸
    @meep_and_wiggle
    2025年3月5日
  • *はな*
    *はな*
    @have72748
    2024年5月18日
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