
あのね
@inu_daifuku_
2025年9月8日

若葉荘の暮らし
畑野智美
読み終わった
何気なく手に取ったけどすごくおもしろくてグングン読まされてしまった 出てくるひとたちみんなに愛着が持てる素敵な作品 食べ物の描写もおいしそう
わたしは若葉荘のひとたちより若いけど、24歳のときにコロナが流行して、簡易的な卒業式で大学を出て社会人になって、飲み会どころかおしゃべりしながらお昼を食べることもむずかしかったから交友関係がぜんぜん広がらなくて、ようやくコロナ明けと言われる頃には27歳になっていたから、あの頃の世界が終わっていくような感覚、どこも行けずに年だけとっていくのではないかという恐怖、すごく鮮明に覚えている
「どうしても結婚したい、絶対に子供がほしいというわけではなかったのに、それができなかった自分を駄目な人間のように思ってしまった」という気持ちはとてもわかるし、ああそうだよな、別にぜんぜん駄目なことでもないよなぁとこの本がちゃんと気づかせてくれてうれしかった
わたしにとっての若葉荘のような場所もどこかにあるといいな


