サブロー "夜に星を放つ (文春文庫)" 1900年1月1日

夜に星を放つ (文春文庫)
テンポの良い、星をモチーフにした短編集で、全5章。でも1章1章はサクッと読めてしまうので不思議です。全体は暗い話が多く、雰囲気も重めです。 必要最低限かつ描写としては最大限で、無駄に感じる文が一つもないことはとても良い印象を受けました。星をモチーフとは書きましたが、モチーフとしての利用は最低限で話のキーになることはなく、むしろそっと側にいて各章の終わりに印象的に登場してくれます。 エンタメ性は低いかも?ですが、読後感は不思議と暗い印象とは対照的に明るく感じられるのでびっくりします。 文章構成力はとても素晴らしいです。ぜひ読んでみてください!
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