
1neko.
@ichineko11
2025年9月9日

昼の家、夜の家
オルガ・トカルチュク,
小椋彩
読み終わった
@ ヤマト運輸 羽田クロノゲートベース
いい装画
(アリツィア・S・ウルバニャックさんの「秋」というタイトルの画)
『つながりがあるようで、ないような』お話
そのお話たちの群に、慣れるまで意外と時間がかかりました(実世界はこういうものかも。一般的に小説と呼ばれる物語が、直前的、因果応報的、勧善懲悪的、伏線回収的過ぎるんだな。たぶん)。
そんな読後の余韻にひたっておりましたところ。
今日、勤め先からの帰り道、ある巨大工場の裏門のところで警備員に「ここは正門ではない」と大声で怒鳴られている方がいらっしゃいました。
わたしは、なんだか、その方がとても不憫に思えて、「正門まで案内しますよ」と声をかけました(帰り道の途中で、そこを通るので)。
巨大工場の正門入口が分からず、巨大工場の中の集合場所にもたどりつかず、巨大工場の担当者にも電話連絡がとれず、とても不安だったんでしょうね、その方の瞳から涙があふれて、声が震えて、声が声にならず。でも立ち止まらず、歩き続けて(タイミーで初めての場所だったみたい)。
わたしは、「大丈夫、大丈夫」と何度も言いながら、巨大工場の正門入口から入って、巨大工場の中の集合場所にたどりつき、そして、セキュリティゲートの手前で、守衛さんに事情を説明して、その方とお別れしました(わたしは、この巨大工場の中に入ったことがあり、集合場所までの迷宮的な回廊も知っていたので、おせっかいついでにセキュリティゲートまで引率)。
まあ、それだけ。それだけのお話です。
『つながりがあるようで、ないような』お話
の余韻に、まだ、ひたっております。




