
はづき
@paroles1118
2025年9月10日

翠雨の人
伊与原新
読み終わった
猿橋勝子さん。実在した方だとは。
恥ずかしながら戦時中の話を忌避してしまうので、正直しまった、と思ったけど読み進めていくうちにだからこそ胸に迫るものがあった。自分たちの利益しか関心のない多くの権力者たちを腹立たしく思いつつ、猿橋さん達のような科学者たちの奮闘があったからこそ今があるということを改めて実感する。
今もなお、この日本ですら完璧に平穏とは言えないけど(勿論他の国よりは恵まれているが)ちっぽけな、それこそ一粒の雨よりもちっぽけな私も頑張らなくちゃと思える。
仰々しくはない、一人の等身大の女性に焦点を当てたとてもいい本でした。




