

はづき
@paroles1118
もはや本を買うことが趣味
積読消化をがんばります
- 2026年2月17日
- 2026年2月15日
木挽町月光夜咄吉田篤弘読み終わった木挽町(いまの東銀座)で鮨屋を営んでいたらしい吉田さんの曾祖父のことを探るところから始まるエッセイ。日々を過ごしながら時折挟まれるその木挽町のお話、まるで一緒に過ごしながら横で聞いているような…そんな気分になってくる。 とはいえ、自分のルーツを探る、という行為をたまに聞くが、私はそのことにまるで興味がないので、なぜそれを知りたいのだろうか…と不思議な気持ちになりながら読みました。 ルーツね…今生きてるってことは、縄文時代とか平安時代にもご先祖様はいたわけで、その話ならちょっと聞きたいかも。 - 2026年1月29日
空白を満たしなさい(下)平野啓一郎読み終わった「分人」という考え方は、以前平野さんの本を読んで知っていたのもあってすんなり読めました。ゴッホの話面白かったな。どのゴッホが、どのゴッホを殺したのか。 私にももちろん分人が何人かいる。SNSのアカウントも複数持ってて、名前も話題にすることも違う。でもそれは、そう装っているわけじゃないんだよね。自然にそうなの。 「死は傲慢に、人生を染める」という言葉にも深く頷いてしまった。私たちは「死」をとても大きく扱う。それは仕方のない事かもしれないけどこの言葉、忘れないようにしようと思いました。 - 2026年1月23日
- 2026年1月18日
光の犬(新潮文庫)松家仁之読み終わった読むのに随分と時間がかかってしまった。 添島家の終焉。私も、姉も、もう20年くらい会っていない従兄弟たちも誰も結婚しておらず、子どももいないからなんだか重なるところが多くてしんどくなってしまった。 人が、どんな人生を歩んできたのか。何を見て、どう感じていたのか。それは家族ですら知ることはない。誰しもがそうである、という事実はなんだか救いのようでもある。 - 2026年1月18日
- 2026年1月1日
バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下R・F・クァン,古沢嘉通読み終わった海外文学最初はハリー・ポッターみたいだなって思ってた。銀と言葉の力でまるで魔法の世界を知るロビン。彼は母国である中国で母を亡くし、英国に連れてこられ明確に区別(差別)されながら学生生活を送る。でもそこで、自らの境遇と似たかけがえのない友人たちと出会い……………。 でも、ここはバベルの塔。 ここまでのラストは予想していなかったけど、考えてみればハリポタもわりと血が流れる物語だったわ。 続きが読みたいな。 彼らのそれぞれの主張も分かるんだよ。どこまでいっても人間は結局は生物として当然、自らの繁栄を目的とする。その「自ら」というのが、時として国や会社や共同体になるだけの話で。 面白かったです! - 2025年12月23日
バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上R・F・クァン,古沢嘉通読み終わった海外文学面白くなってきた!!!!! 言語の力が世界を支配する ふたつの言語における単語の意味のずれから 生じる翻訳の魔法によって、 大英帝国が覇権を握る19世紀―― 秘密結社ヘルメスは帝国に叛旗をひるがえす。 広東から連れてこられた中国人少年ロビンは、オックスフォード大学の王立翻訳研究所、通称バベルの新入生となり、言語のエキスパートになるための厳しい訓練を受ける。だが一方で、学内には大英帝国に叛旗を翻す秘密結社があった。 最初は細やかな描写なためなかなか読み進められなかったけど、友人たちとの交流はハリポタのようだし、何より設定が面白い。広東に来てからグイグイ惹き込まれた。どうなるんだろう…………下巻に参る。 - 2025年12月18日
生殖記朝井リョウ読み終わったKindle Unlimited面白かった。拡大、発展、成長。ヒトという生物がそのレールから外れるとはどういうことか。 私自身は、基本的に恋愛感情は持ち合わせていなくて、家庭や子どもがほしいという気持ちはもちろん、社会に貢献したい、役に立ちたい、という気持ちがない。そういう意味では尚成とリンクする部分もあって興味深かったな。 (生まれた)意味とか理由とか価値とか、そんなものはもう発生した瞬間に果たされています。 ある一つの種が存続していくうえで最も大切なことって、色んな種類の次世代個体が発生するっていうことなので。 この部分、ちょっと嬉しかったな。有性生殖をする生物にとって、生まれたという時点で既に役目を果たしている。それを次に繋げることが私はできなくても、そういう個体であった、というだけ。ただ消滅するときまで生きていくだけ。 - 2025年12月16日
傑作はまだ瀬尾まいこ読み終わった自分のことに重ねてしまうけど、私も本当に人と関わるのが苦手…というか興味なくて、なぜ人々が人間関係で悩んでいるのか分からない。 人と必要以上に関わらない。知りたい、知ってほしいという欲を持たないようにする。 それだけで心はいつもそれなりに穏やかで(でもたまに職場で苛ついてしまう)この父親のように完全に1人で引きこもることが出来ても、それを苦痛には感じないと思う。 それでも、人って社会的な生き物なんだよなってふと頭によぎるんだ。 確かに笑うこと、怒ること、心がいつも揺れ動くのは人と関わったときでそれが本当にいいことなのか、それともやっぱり悪いのかはまだ分からないけど。 この本を読むとそれはいいことなんだって思える。 - 2025年11月21日
わたしたちの帽子出久根育,高楼方子読み終わった児童書夜電車の窓に目を向けると、明るい車内が映っている。もしかしたらそこに、こっち側にはいない、何かが映ってないかと横目で探すときがある。そういうのが好きです。この日々のすこし外側に、もしかしたら違う世界があるかも…と空想することが。 - 2025年11月21日
風にそよぐ葦グラツィア・デレッダ読み終わった海外文学葦、という植物を、これが葦だと認識して見たことがない。だけど、水辺に生えているそれが、風で揺れ動く映像は頭に浮かぶ。 人は、どこにでも行けるけど、でもほとんどの人生は本来であれば植物のようにその地に根を張って一生を過ごすんじゃないかな。 あるときは風が撫でるように優しく吹くだろうし、あるときは根本から折れんばかりになぎ倒される。でも風だって常に吹くわけではなくて、凪いで静寂に包まれるときもある。 なんとなく、読み終わってからそんなことを考えます。 少し読みづらかったけど、いい本だったと思う。 - 2025年11月13日
- 2025年11月6日
青い目のネコと魔女をおえマインダート・ディヤング,黒沢浩読み終わった児童書迷信を信じ罪を犯そうとする村人が信じられないほど愚かだと思ったけど、一方で今の我々はどうか? 本当かどうか分からない情報をすぐ感情的に判断し、知りもしない、関わりの全くなかった他者を責め立てる。1人では怖がって何もできないくせに、集団では考えなしの大きな行動に出てしまう。この村人たちと同じである。 最後も自分らの恥を直視し続けることができない。同じである。恥ずかしい。 ブックオフで綺麗だから、と何気なく買ったらわりとダメージを受けました。これだから児童書は侮れない。 - 2025年11月6日
英国幻視の少年たち2深沢仁読み終わった大好き……この世界が本当に好き。 なんて言えばいいのかな…本当に、この物語に生きている人たちが幸せであってほしいと思うんだ。これはただのフィクション。実在しない存在、世界なのに。きっと物語に馴染みがない人は信じられないでしょう。きっと死ぬまで、何回でもこの物語に戻ってくる。 あらゆる童話と猟奇殺人の国イギリス。大好きだ。 - 2025年11月5日
荒野にネコは生きぬいてG.D.グリフィス,前田三恵子,福永紀子読み終わった児童書これも小学生の頃に読んで心に残っている本。最後のシーンだけ覚えていた。今読み返すと、あの頃よりも悲しくはならないけど…。 猫。強く美しく気高い生き物。愛らしく残酷で賢い。私は猫が大好き。 ダートムアの自然の描写が、とても細やかで美しい。こういうところに手を抜かない児童書が、おそらく大人になっても忘れさせない力を持っているんだと思う。 - 2025年11月5日
よみがえれ白いライオンマイケル・モーパーゴ,佐藤見果夢読み終わった児童書小学生の頃読んだ本。内容は何も覚えていなくても、小学校の図書室の棚の場所、はっきりと覚えてる。好きで、手元に置きたくて、確か何回か借りたの。それからもう20年弱。 お風呂に入りながら読んで、お湯が冷える前に読み終わる短いお話だけど、今でも面白く大好きって思いました。 何が好きなんだろう…もとから猫が好きで、ネコ科の動物が好きで、猫たちが出てくる本ばかり読んでた。きっと私もライオンと暮らしたかったんだと思う。大人になった今は、過去を振り返ったときの感傷というか、困難の中でも優しく愛すべき存在がいたこと、彼らの幸福を祈る気持ちが大きい。これはあくまでフィクションなんだけど、でも私の中では全員生きてたんだ。 - 2025年11月1日
海と毒薬遠藤周作読み終わった以前から気になっていたけど、難解なのでは…と危惧していた本作。とても読みやすく、さらりと読めてしまいそうだけど、読めば読むほど自問自答したくなる作品だと思う。 毎日人が死んでいく戦時中、命の重み、というのがなかなか響きづらい時代だったのではと思う。そんななか、人を、自分の手で殺す。 そんなとき、私は何を思うんだろう。勝呂よりも、私は何となく戸田に近い気がしてしまう。 自分の罪が世間にばれて糾弾される、その恐怖はある。ただ……自分の中での苛責、心の痛みは感じるのだろうか。 社会性を失うわけにはいかないので、感じるふりをしているだけな気もしてしまう。 彼らのやったことを、ひどい、絶対にあってはならない、と思える人でありたかった。 - 2025年10月29日
古都川端康成読み終わった最初は京都弁が難しく、すべての会話を理解できてるか、といわれると怪しいが、それも含めてとても心地よい世界でした。 庭のもみじの古木の幹の、1尺ほど離れている窪みにそれぞれ、菫が咲いている。その描写が美しい。その菫たちはお互いのことを「知って」いるのかと想いを馳せる千重子。 春からはじまり、冬で終わる京都での営み。 これからどういう人生を歩むのだろうかと、もう少しだけ覗かせてほしかった。 - 2025年10月19日
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