おでんち "兄の終い" 2025年9月10日

おでんち
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@odenchi
2025年9月10日
兄の終い
兄の終い
村井理子
迷惑をかけっぱなしだった兄が小学生の息子を残して突然死したという連絡を受けて、引き取りに向かい様々な後始末をした5日間のおはなし。 自分も似たような経験がある。 ある日突然警察から電話がかかってきて、離婚した旦那が自宅で死亡していたのが発見されたという。 この話で言うと加奈子ちゃんの立場だったけど、子供は既に全員こっちに引き取ってたので向こうにはいなかったし、加奈子ちゃんの様に率先して片付けに行くでもなく彼の姉に全てを託して終わりにしてしまった。きっと義姉はこの話と同じようなことをしたのだろうと思うと、まかせっきりにして申し訳なかったなぁと思った。 散々迷惑かけられ、憎いとさえ思った兄(私にとっては旦那)も、亡くなってしまえば許せるという気持ちは理解できる。 だってもう迷惑かけられることはないんだから ある意味、開放感なのだ。 そりゃ結婚して、子供まで作ったんだから他人以上に想い合い幸せな時期もあったのだ 血を分けた肉親なら生まれてから成長の過程で一緒に過ごした思い出もあるだろう 迷惑をかけられるようになってどうしようもなくて別れたとしても幸せだった過去が消える訳ではない。 生きてるうちは迷惑で、死なないと許してもらえないなんて、考えたら不憫だとは思うけど、きっと生きてるうちに許されるようにできたはずだから、自業自得と言うしかないかな。
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