兄の終い

25件の記録
- 幸緒@kons_03202025年5月10日読み終わった駆け抜けるように読んでしまった。急死してしまった、疎遠な兄を「終」うための五日間の記録。「再起をかけていた」(「DAY ONE」)の履歴書を読んで、わたしも堪らなくなった。愛憎というだけでは説明がつかない、家族という奇妙なもの!
- おもち@alpaco2025年5月5日読み終わった借りてきた仲が良いとは言えなかった家族に対して、こんなにからりとしたまっすぐな文章で、ラストの気持ちにたどりつける作者はとても強い人だな。でも人を肯定できた時、その人を含む自分をも肯定できるのかもしれない。自身がいなくなったあとに、ひとりでも自分の人生の一片を見てくれていたり、肯定してくれようとしてくれる人がいたら嬉しいだろうな。生きてる人も亡くなってしまった人もみんな頑張っていることが痛いほどに伝わって来る一冊でした。
- スエ@kickrakan2025年4月17日読み終わった図書館多賀城にちょっと行ってみたい。 "喜ばしいことのはずなのに、兄の孤独な死がよりいっそう強調されていく。兄の人生の清算があっけなく済んでいく。兄は舞台袖に消えたのだ。たった一人で。"p.98
- atomin@atomin_1272025年3月10日読み終わった@ 自宅村井理子さんのド直球な表現が好きで「義父母の介護」からの二冊目。 疎遠だった兄の突然の死。警察から連絡を受け、その始末を完遂するまでの怒涛の五日間。昨日と今日で一気に読了。 兄と二人暮らしだった小学生の息子(=著者の甥)良一くんを周りの大人達がしっかり守りながら、前妻の加奈子さんと数々のミッションをこなして行く様に笑いもあるが、「家族(兄妹)」という関係ならではの何とも言い難い思いにも共感する。 「DAY FIVE →エピローグ → 兄をめぐるダイアローグ」で、昔からどうしようもないけど最期まで頑張って子育てして生きていた兄のことが知れて良かったな。
- 万年あぶれ人@u_su_al1900年1月1日読み終わった映画化決定で飛び跳ねて喜んだ。 突然逝ってしまった人の心を想像することしかできないつらさ。遺された者の孤独、自責感、いろいろな感情が恐ろしいスピードで入り乱れる描写に秒速で読んでしまった。村井さんの書きぶりはいつだって最高。