ゆらゆら
@yuurayurari
2025年9月10日

河童/或阿呆の一生改版
芥川龍之介
読んでる
週末の上高地旅行に備えて、収録されている短編「河童」を読む。冒頭こそ上高地が出てくるものの、その後は河童の国に行ってしまって、当時の社会に対する皮肉や批評がありそうな寓話めいてくるんだけど、あんまりわかんないから少し退屈かもと思ってるうちに、雄を追いかける雌河童の話やら“自殺”をめぐる話やら、どんどん気が滅入る話になっていく。でも、なにかそこから突き抜けていく、人生について考え抜こうという凄みを感じた。1927年発表の芥川最晩年の作(同年7月没)。

