河童/或阿呆の一生改版

8件の記録
- ゆらゆら@yuurayurari2025年9月10日読んでる週末の上高地旅行に備えて、収録されている短編「河童」を読む。冒頭こそ上高地が出てくるものの、その後は河童の国に行ってしまって、当時の社会に対する皮肉や批評がありそうな寓話めいてくるんだけど、あんまりわかんないから少し退屈かもと思ってるうちに、雄を追いかける雌河童の話やら“自殺”をめぐる話やら、どんどん気が滅入る話になっていく。でも、なにかそこから突き抜けていく、人生について考え抜こうという凄みを感じた。1927年発表の芥川最晩年の作(同年7月没)。
- まみたす@mamissyi2025年5月25日読んでる『歯車』を読んだ。 僕は高い空を見上げ、無数の星の光の中にどのくらいこの地球の小さいかと云うことを、ー従ってどのくらい僕自身の小さいかと云うことを考えようとした。しかし昼間は晴れていた空もいつかもうすっかり曇っていた。 僕はこう云う彼等の不幸に残酷な悪意に充ち満ちた歓びをかんじずにはいられなかった。