
No.310
@__310__
2025年9月10日

月と六ペンス
サマセット・モーム,
William Somerset Maugham,
金原瑞人
読み終わった
地の文が面白くてどんどん読み進められてしまう。
過去に読んだ翻訳物の中でもダントツにリーダビリティが高いなと思った。
始めはストリックランドを本当に嫌な奴だと思っていたが、だんだんと彼の芸術家としての矜持を魅力に思うようになり、(おそらく)満足な最期を迎えられたことに安堵している自分がいた。
芸術の魔力に取り憑かれたまま、未開の地でわりとよくいる変な奴として死ぬ。死んだあとのことなんかどうだっていいのだ。
憧れるけど真似できないよなぁ。

