こまち "白銀の墟 玄の月 第四巻 十..." 2025年9月11日

こまち
@komachi0319
2025年9月11日
白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記
9/11読了。 二十章まで読んで4日くらい間を開け、一気に続きを読みました。初読の時も二十章で中断していて、その後の展開に唖然としたことを思い出します。 とにかく終盤人が死に過ぎて(個人的には人以上に飛燕が亡くなったのが辛い)、さらに妖魔に殺される描写や阿選が麾下を裏切っていくシーンがなかなかにリアルで、展開が絶望的なことと相まってページを捲るのが辛い4巻。4巻通しても97%は辛い展開なのに最後3%の伏線回収と怒涛のラストがすごい。 伏線回収という意味では、捕らえた騶虞に「羅睺」と命名した驍宗様の厨二的ネーミングセンスよ。初読時、「計都」という名の騶虞がいて蓬山でもう一頭欲しいと話していた時から、次の子は絶対「羅睺」だと確信していました。あんな目に遭っても不吉ネームを付けるメンタルの強さがすごい(そして、2巻ラストの老安で死んだ武将が子供に付けた字が「回生」だったので、普通過ぎてきっと別人だろうと思っていました)。 『白銀の墟 玄の月』は阿選と泰麒の戦いで、それはすなわち阿選と戴国民の戦いだったのだと最後まで読んでわかりました。長い話でしたが最後まで読むと無駄な記述はない。ただただ壮大な話でした。 また年単位で時間をおいて、ほどよく内容を忘れてから全巻読み直したいです。長編はこれで完結してあとは短編集が出る予定と聞いているので、その短編集を楽しみに待ちます。
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