
yt
@yt
2025年9月11日

読み終わった
「闘争の幕はおりた。全共闘も、楯の会も、自由と禁忌も、湾岸戦争も、敗戦後論も」(p280)
江藤も加藤もよく知らないのに読んでしまった。
おそらく想定された読者ではなかったが、時代の空気は感じさせてもらえました。
太宰や川端、大江、三島、石原慎太郎、吉本、柄谷、竹田青嗣などなど周辺環境が濃い。
「そもそも批評とは、なんだろう。それは世界の自明性が壊れてしまった後で、作品(=批評の対象)に感じる「意味」を媒介とすることで、他者との関係を作り直そうとする試みだと思う」(p223)
著者の誠実さが伝わってくる。
それにしても戦後からもベトナムからも、ずいぶん遠く離れてしまった。
歴史家ならざる歴史学者への批判も忘れていない。
言い続けてほしい。歴史学のために。









