サブロー "成瀬は天下を取りにいく" 1900年1月1日

成瀬は天下を取りにいく
こう生きてみたかったと思わせてもらえる一冊です。 主人公の成瀬はとても魅力的で、誰が読んでも惹きつけられると思います。最終章までは成瀬視点の話がないことも、面白いです。そこまでにだいぶダイナミックな行動をしてきた成瀬の心のうちはここまで繊細なことになっていたのかと驚きました。 登場人物全てキャラクターが立っており、自分のようだと感じ取れる人物に1人は出会えるのではと思います。滋賀県のとても狭いエリアに限定することで、そこで育まれる人間関係にはどの章でも温かい気持ちになれると思います。 当時は続編を待ち望んでいました。出てよかった!!今後最注目の作家さんになるとこは間違いないです。衝撃的なオチなど無いのに、心が満足出来る内容となっていて、グッと来ること請け合いです。ぜひともご一読を!!
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