
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2025年9月11日

紹介
読書日記
プルースト
予約受付中
本屋lighthouse出版部
*書影は制作途中のものです
*青い紙に白インクで印刷、タイトル部分はシール印刷の予定です
本を読む 思いだす プルーストのある日々
二十二歳の誕生日にマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』14巻セットをもらった著者は、迂闊にもプルーストを読む生活をはじめてしまう。
伴走(=併読)するのはもちろん柿内正午『プルーストを読む生活』だが、本家と同じく逸脱し、かつて読んだ本や観た映画、これまでの人生におけるさまざまなできごとを思いだし、また戻り、より重層的な思考と筆致になっていく。
そうして「プルーストを読む」ということが習慣になったとき。そこにあるのは回復と、その練習の日々だった――。
解説・柿内正午
巻末に「この日記の時期に読まれていた本」「この日記の時期に観られていた映画」のリストを収録。
絶え間ない思考の濁流のなかで、誰かを、わたしを想う。書くことも読むことも、すべてがわたしを作っていく。書いたことも書かなかったことも、すべてが血肉になっていく。いつだって、何かを思わずにはいられない。きっと何度でも、わたしは生まれ変わることができる。
僕のマリ(文筆家)
丹渡さんの度を越したインプット量にあてられて、もっと本が読みたくなったし、映画を観たくなってきた。
柿内正午(町でいちばんの素人)
本書はプルーストを1文字も読んだことがない私にも楽しく読めましたし、気がついたらプルーストを読み始めていました。
編集担当 関口竜平
著者
丹渡実夢(たんどみゆ)
2001年、千葉県生まれ。文筆、ライター、フラヌーズ。ミニシアターでアルバイトをしつつ、映画館で映画を見ている。ポケモンパンのミニ蒸しケーキいちごが好き。リアルサウンド映画部にて記事執筆。
【書誌情報】
本文564p
46サイズ
表紙白1色(+シール貼り)/本文モノクロ
表紙用紙:バルキーボール青
本文用紙:パスピエST(4・6/50kg)
見返し用紙:タントC-60(4・6/100kg)
価格:2700円+税
著者:丹渡実夢
装画+扉:鹿島隆生
装丁・組版:関口竜平
発行所:本屋lighthouse
刊行日:2025年10月30日予定












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プルースト『失われた時を求めて』は「記憶」が重要テーマのひとつになっているのだが、我々は本を読んでいるとき、その本に集中しているつもりでも実は余計なことを常に考えたり思い出したりしていて、つまり「記憶」を引っ張り出している、ということになる。
丹渡さんはたくさんの本を読み、そのたびにたくさんのことを思い出している。そして思い出すことが、自分自身を回復させることへとつながっていく。その様子を編集者として見てきた私もまた自分自身の回復を感じたし、きっと刊行後に読んでくれる読者も同じような感覚を覚えてくれると思う。
読んで思い出し、書いて思い出し、という日々を続けていくことがたのしくてうれしくて、それでも常に大きな苦しみも抱えている私たちがどうにか生きていくために、やはり読んで思い出し、書いて思い出し、という営みが必要になる。
丹渡さんにとってプルーストを読んだことがエポックメイキングになったように、本書がだれかにとってのエポックメイキングになることを願っている。


