🐧 "YABUNONAKA-ヤブノ..." 2025年9月12日

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@penguin
2025年9月12日
YABUNONAKA-ヤブノナカー
10章まで読んだ。これまでの疲弊の蓄積とこれからの破綻の予感が色濃い。 これは8章を読みながら考えたことだけど、「暴走する正義」「強靭なポリコレ」みたいなのってZ世代など若者側のものとして描かれることが少なからずある気がするんだけど(背景にはグレタ・トゥーンベリのような現実の存在もあるし、もっと普遍的な「社会正義に燃える若者」みたいな固定観念があるんだろう)それがここでは大人の長岡友梨奈のほうに託されている。そしてその子の安住伽那のほうは、なんか達観して見える部分がある。それは傷つきたくない、傷つけたくないという思いがあるからだけど。そして長岡友梨奈がこういう感じなのも単なる気質ではなく、性加害を軽く流すのが普通だった時代への怒り、抑圧されていた自分への怒りがあるんだけど。 若者が怒り大人が諦めるのではなく、大人が怒っていて若者が諦めてるという逆転が面白い。そしてそれは実はかなりリアルなんだと思う。だからこそめちゃくちゃ息苦しいんだけど。
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