
灰猫の本棚
@highneko
2025年9月11日

ええかげん論
中島岳志,
土井善晴
読み終わった
料理家と政治学者の異色の対談。しかも第2弾。
政治や社会問題を自分ごととして捉えるならば、食はその根底にあるものだということに話題は及ぶ。
以前にどこかで、世界平和を説くものに限って隣人愛を疎かにする、というような話を読んだ事がある。
この対話の中でも、政治家は自分で料理をしてみれば良い、というような憤りが垣間見え印象的だった。
食や料理に対峙することは自分の声に耳を澄ますことでもあり、食材・調理・食す人の調和を考える姿勢は、社会についての考え方にも通じていくのだという気づきを与えてくれる。
ミクロとマクロ、世界はいつも入れ子の存在だ。

