ええかげん論
8件の記録
べりん@ngske942025年11月27日読み終わったこの本で言うええかげんとは、「ちょうどよい」ことです。 決して「手を抜く」などといった意味ではありません。 私はこの本で、保守の考え方を改めました。 元々は「革新的な考え方を否定し、古来の考え方を絶対視すること」というイメージを持っていました。 しかしそうではなく、「基本的で普遍的な考え方を尊重しつつ、その時々で臨機応変にアップデートすること」と理解しました。 だから、何事も基本を押さえることは大切です。 その基本に、自分の経験則からアレンジを加えることがオリジナルであり、クリエイティブなのだと思います。 ハイキューの影山の成長、他にはファッションでおしゃれになることにも通ずる考え方だなと思いました。
つつじ@m_tsutsuji08152025年11月1日読み終わった"現代の変化はものすごい速い、と言われますが、それはすでに行き詰まっているからであって、新しいものから普遍は生まれてこないのです"(土井) "与格にとって重要なのは、私が器であるという感覚だと思います。そこにさまざまなものがやってきてとどまる。(略)主格だとやっぱり人間にだけ主体があって、世界をコントロールするという感じですよね"(中島) "ふつう、100点を取るのが立派な政治家となるんだけど、それは違うんだ、と。100点を取るということは、相手を全然認めていなくて、自分の考えが正しいんだ、と言ってそのとおりにやることになる。それは政治ではないと(大平正芳は)言うんですよ"(中島)
灰猫の本棚@highneko2025年9月11日読み終わった料理家と政治学者の異色の対談。しかも第2弾。 政治や社会問題を自分ごととして捉えるならば、食はその根底にあるものだということに話題は及ぶ。 以前にどこかで、世界平和を説くものに限って隣人愛を疎かにする、というような話を読んだ事がある。 この対話の中でも、政治家は自分で料理をしてみれば良い、というような憤りが垣間見え印象的だった。 食や料理に対峙することは自分の声に耳を澄ますことでもあり、食材・調理・食す人の調和を考える姿勢は、社会についての考え方にも通じていくのだという気づきを与えてくれる。 ミクロとマクロ、世界はいつも入れ子の存在だ。






