mizuki "ぼくはイエローでホワイトで、..." 2025年9月10日

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
イギリスに住む中学生ってこんなにいろんな、日本の大人でも考えないようなことを考えてるのか… それゆえの悩みもあるのだろうけど、日本の片田舎で暮らしている中学生と比べると視野の広さが段違い。 暮らしやすいところで暮らすことの弊害を考えずにいられなかった。 「多様性ってやつは物事をややこしくするし、喧嘩や衝突が絶えないし、そりゃないほうが楽よ」 「楽じゃないものが、どうしていいの?」 「楽ばっかりしてると、無知になるから」 … 「多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う」 「どれか一つを選べとか、そのうちのどれを名乗ったかでやたら揉めたりする世の中になってきたのは確かである。サッカーをプレーしている少年たちにしても、東欧人の血を引いている子や、何代か遡ればインド系の先祖もいる子、アイルランド人の子だっているに違いない。裕福な家の子、そうでもない家の子、両親揃っている子、シングルマザーやシングルファザーの子もいる。  分断とは、そのどれか一つを他者の身にまとわせ、自分のほうが上にいるのだと思えるアイデンティティを選んで身にまとうときに起こるものなのかもしれない、と思った。」
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